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手芸 木目込み人形の写真館

長年 木目込人形の教室をやってきましたが、作った人形を発表する場がなかったのでホームページに載せてみようと思います。
木目込人形の写真館
木目込み人形「干支の写真館

木目込み人形の作り方もありあます。


木目込み人形

私の趣味 「木目込人形」

木目込み人形 私、「とこ」と申します。(孫がそう呼びます)
 東京都葛飾区生まれ。江戸木目込(きめこみ)人形手芸を30年以上続けています。
30数年前に木目込み 人形手芸のブームがあり、その時軽い気持ちで木目込み 人形制作を始めました。
何をやっても長続きしない私のことですから、どうせすぐに飽きるだろうと私も私の家族も思っていましたが、いつのまにやら30年以上もたっていました。
 その間、制作した江戸木目込み人形はなんと200体! 人形教室で教えた生徒さんも100人を超えました。
 もっとも、木目込人形教室のほうは5年前に閉鎖してしまい、今は趣味で人形制作を続けています。  今では家中、木目込人形だらけ・・・。まるで木目込み人形のお家に、私が居候しているみたい。 人形達をずーっと家の中に閉じ込めているのも、少し息苦しくなってきましたので、少しホームページで外気を吸わせてあげようと思います。
 あ、30年続けていても、決して上手なわけではないので、あまり画面に近づいて見ないでください(^^;
 ちなみに、私が30年以上木目込み人形の材料を買っているのは、人形の町、東京の浅草橋で木目込人形問屋を営んでいらっしゃる「人形の田辺」さんです。問屋さんといっても、カタログを無料で送ってくださり、個人でも一つから配送して下さるので、足の不自由な私は本当にいつもお世話になっています。
もしご興味を持たれた方がいらしたら是非カタログを貰ってみてください。
ホームページはhttp://www.kimekomi.co.jp
人形の田辺さんの電話:03-3862-4701


●木目込人形の作り方


時間のある方は木目込人形の写真でもどうぞ

木目込人形の写真館

木目込人形「干支」の写真館


では、まず木目込み人形を知らない方に「木目込人形」について少し

■江戸木目込み人形とは

木目込み人形とは、桐糊(桐の粉を糊を混ぜたもの)を固めたボディに溝を掘り、そこに金襴や友禅などの布地をヘラで入れ込んで(木目込む)着せ付けていく、お人形のことです。
元文年間(1736−1741)京都加茂神社の神官祭事に使うやないばこを作るかたわら、余材で人形を作ったのが始まりと伝えられ、300年近い歴史を持つ伝統のあるお人形です。
この木目込み人形のボディーと、好きな布を使い、自分好みの人形に仕上げていくのが、木目込み人形手芸です。


■江戸木目込人形作るには(初めての方)

上の写真は、木目込人形の材料の専門店、人形の田辺さんの「おぼろ月夜」という木目込み人形材料キットで、布を着せる前のボディー、頭、手足、付属品、布地、それにだいたいの寸法を記した型紙がついてきます。
始めのうちは、この全部揃った木目込み 人形の材料キットを購入して作るのがいいでしょう。
もちろん初心者には難しい木目込人形もありますので、まずは木目込み人形材料の販売店に相談しましょう。


●木目込み 人形の作り方

◎制作用具

イ)紙ヤスリ・・・木目込み人形のボディーを磨きます
ロ)金ベラ・・・いろいろ使えます(笑)
ハ)彫刻刀(大丸、小丸刀、印刀)・・・木目込み人形の頭や手足の取付などに使います
ニ)木目込ベラ(両刀ベラ)・・・木目込み人形のボデーに金襴などの布を木目込むのに使います。
ホ)そり鋏(先のよく切れるもの)・・・木目込んだ余りを切りますますので反ったものがいいです
ヘ)糊を溶く小皿・・・ジャムのビンなどフタが閉まるものが保存に便利
ト)木工用ボンド・・・木目込人形の付属品の取付けに


◎制作前に準備するもの

イ)糊‥‥‥寒梅粉を小皿に出し、水を少しずつ加えながら練ってください。(耳たぶくらいのかたさ)
ロ)桐粉‥‥ヤマト糊と合わせて指先で固く練ってください。(桐塑)修正用です

◎木目込む以前に行う作業

イ)木目込み人形のボディの修正
頭(かしら)合わせ、手合わせボディの穴に、首の部分が丁度よく入るかどうか確認します。
穴の方が小さい場合は、大丸刀で広げます。
首の穴には、後で布が入りますので、多少大きめに開けておきます。
同じように手の穴も、小丸刀で合わせます。

ロ)木目込人形のボディの磨き
ボディの表面の凸凹や、ざらざらした部分を、荒・細ヤスリで丹念にこすり落とし、つるつるになるようにして下さい。

一方、ボディに、破損、欠落箇所がある場合には、桐塑で補修します。桐塑とは桐のおがくずと寒梅粉のりを交ぜたものに水を加えて練った粘土状の物です。又、筋彫りの太い箇所にも、一度線を埋めてから細い線に彫り直すと、仕上がりがきれいに出来ます。 補修作業が終わって使用した桐塑が完全に乾いたら、その部分にもう一度ヤスリをかけてください。
ハ)木目込む布の断裁
布を型紙の線に沿って切ります。布が動かない様、マチ針で止めておくと便利です。


◎木目込み

木目込む部分の溝に、両刀ベラの先で糊を入れます。(糊を入れたらヘラの先の糊をふき取って下さい。)その部分に布を当て、溝に沿って布を両刀ベラで入れて線をつけます。そして、線に沿って余分の布を切り落とし、最後にしっかりと木目込みます。その時、溝の線はなるべく細めに仕上げるように工夫します。又、一枚の布で真ん中に溝が入るような場合には、中側の溝から先に木目込み、布に、タルミやシワを作らない様、外側の溝で処理します。一般的には、実際に着物を着るのときの様に、下着から上着へと木目込みます。曲線の部分は、布にタルミやシワの出来易い箇所です。ボディに布をよくなじませながら、丁寧に木目込んで下さい。
一本の溝に、二枚の布が入る箇所は、溝の巾を広げない様、心掛けて下さい。
白っぽい布は、汚れやすいので木目込みには特に注意が必要です。
襟元は、首の穴を被う様にかぶせて木目込みます。
外側まで、全部木目込んでおいてから、鋏で中心に切り込みを入れて、首の穴を開けます。切り込んだ布は、ボディの内側に糊付けします。
手を差し込む箇所も、同じ様に処理をします。

◎頭や手、付属品等の取り付け


頭を、ボディの穴に差し込んでみて、頭の位置を決めます。少しずつ動かして一番よい向きを見つけます。
位置が決まったら、ボディの穴の内側に糊を入れて頭を差し込みます。
同じ様に手についても作業を行ってください。
小道具がある場合には、これに取り付ければ完成です。

皆さん、わかりずらいと思いますが、なんとなくイメージしていただけたでしょうか(汗)
もし木目込み人形手芸に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
是非チャレンジしてみてください♪

時間のある方は木目込人形の写真でもどうぞ♪
木目込み 人形の写真館

木目込人形「干支」の写真館


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